Yチェア。
インテリアの雑誌を開いて、載ってないことはないんじゃないかと思うほど人気が高い椅子です。
家具が好きな人ならどこかで一度は見たことがあるんじゃないでしょうか。
Yチェア
北欧家具の中でも知名度は抜群のYチェア。
北欧家具のアイコン的存在にもなってますね。
ウィッシュボーンチェアとも言われますし、CH-24と呼ぶカッコつけた人もいます。笑
ちなみにYチェアと同じぐらい人気があるのがこちら。
アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)のセブンチェア(Seven Chair)です。
Yチェアのデザインは1949,50年です。
当時のカール・ハンセン(Carl Hansen)の社長が展示会に出展していたハンス・J・ウェグナー(Hans J Wegner)の家具を見て一目惚れをして、自宅?別荘?に招いて3週間程度で作り上げたとか。
ザ・チェアをより量産に向いたデザインにしており、手加工を極力少なくし、量産ベースにすることで、価格をグッと抑えました。
こちらがザチェア。
その辺りもしっかりと計算してできるところが、家具マイスターの資格を持っているウェグナーならではですよね。
ウェグナーというとどうしても機械とは無縁のように思っている方も多いんですが、実はウェグナーは機械の利用を推しているんですね。
人間の手加工には限度がある為、機械を使って品質が落ちなければ機械を積極的に使うという考えの持ち主でした。非常に合理的な考えですよね。
だからと言って、機械ばかりを使った製品が多いかというとそういうわけではないですよ。
タイプは全く異なりますが、バレットチェアとかベアチェアとかはどうみても手仕事ですもんね。
作り手の独りよがりな製品って世の中に多く存在するんですけど、ウェグナーにはそのようなことは全くないんですよね。
さすが巨匠と言われる所以ですね。
この機械をうまく利用するという考えが詰まった椅子こそがこのYチェアじゃないでしょうか。
デザインされて70年近く経つ椅子が未だに人気があるって、本当素晴らしいですよね。今後も人気が衰えることはないでしょうね。
肝心の座り心地ですが、私は正直普通です。笑
可もなく不可もなく。
シートのペーパーコードが使ううちに良い意味でのへたりが出てきて、座る人のお尻になじむようになります。
なので使えば使うほど、座りは良くなると言っても過言ではないです。
あとは好きな椅子を使う満足感も非常に座り心地に影響すると個人的には思います。
そういえば、ウェグナーの104回目の誕生日を記念して、Carl Hansen(カール・ハンセン)より、神代木を再現したエインシエント(Aincient Oak)を使用したYチェアが500脚限定で発売されてましたね。
去年は確かエルム材を使用したYチェアでしたね。来年も何か出るんだろうなー。
全くの余談ですが、ハンス・J・ウェグナーのJって何か知ってますか?
ヨルゲンセン(Jorgensen)の頭文字です。
はい、それだけです。
左からYチェア、ザチェア、J39、チャーチチェア。どれも素敵やなー。
Yチェアの写真をいくつか。
シュールだなー。なんだろう左のネズミは。